「ゼクシィnet」パフォーマンスレポートで、
【フォトギャラリー】判定→【フェア一覧】判定(※判定:参画エリア内で参画した会場の結果平均値であるS,A,B,C)を見比べた時、判定が下がってしまっている式場さん、意外と多いのではないでしょうか?ということは、フォト対策が集客UPのネックになっている式場さんが多く、その対策が苦手な式場さんが多い、ということが言えます。
ゼクシィnetパフォーマンスレポートを使った自社診断の仕方を扱った記事は▼コチラのリンクから▼
【vol.4】ゼクシィnetパフォーマンスレポートの読み解き方
この解決には、
①撮影する写真自体の話
②撮影した写真をどう活かすか(メディアにどう載せるのか)の話
大きく分けて2つの問題を解決する必要があります。
対策は式場ごとに全くことなり、【フォトギャラリー】対策が一番ブログ上で伝えずらいのですが、ほとんどの式場に当てはまる、ベースとなる知識を紹介します。
またこれまで、どことなく“お洒落”、どことなく“ダサイ”といった「センス」や「感覚的なもの」で語られがちな写真について、なるべく「ロジカル」に説明することで、プランナーさんが、ご上司、社内の方、メディア担当者、カメラマンと対峙した時に、写真に関して求めたい・伝えたいことが少しでも伝わり易くなれば、そして少しでも集客UPにつながれば、という願いを込めて書いていきます😊
▼目次▼
激変した写真の“これまで”と“これから”
ゼクシィnet対策の話の前に、情報発信の手段のメインが、「雑誌」であった頃と、「パソコン」時代を経て、現在の「スマホ」時代になったことで、✨良い写真✨の概念がだいぶかわってきた、というお話です。
例えば、
【雑誌時代】
細かい部分まで作り込んだ、横イチ(横長)の“勝負写真”が集客のカギを握っていました。
それは、雑誌で大きく見せることで、魅力を十分に伝えられていたからですね。
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【スマホ時代】
スマホ画面が小さくて、細かい部分まで見えないため、昔のように作り込んだ“勝負写真”だけでは勝てない時代になりました。
(特に横イチの写真は、スマホ画面では小さく映ります)
さらにInstagramの普及によって、沢山の写真を目にするようになったユーザーは、ウエディング写真も沢山見たい!という感覚が生まれました。
他にも特徴的なこととして、
【雑誌時代】
式場もモデルも、とにかく良く見せることが集客力に直結していたので、
多くの式場が、空は!これでもか!ってほど青く、装花は!いくらかかるんだ!ってほどゴージャスで、モデルは!どこにこんな新郎新婦がいるんだ!っというほど背が高く、細く、彫が深いモデルを使っていました。
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【スマホ時代】
式場側のそういった思惑はすぐに見破られ、やりすぎると不信感につながる時代になりました。
言うまでもなくInstagram等で、本当か否かの“答え合わせ”ができる時代になったからですね。
さらに言えば、ウエディングにおいても「憧れ」より「共感」を持てる写真を好むユーザーも増えた、ということも、大きな変化かと思います。
ゼクシィnet【フォトギャラリー】対策の一番のキモ
ポイントは2つ、“第1カセット”と、“第1~3カセット”です。
第1カセットのポイントを扱った記事は▼コチラのリンクから▼
【vol.6】集客増ポイント①ゼクシィnet〈会場TOP〉対策
一方で、第1~3カセット目までは、ユーザーが【フォトギャラリー】をタップした時にデフォルトで表示されるカセットです。
3カセット目以降は「もっと見る」をタップしないと表示されません。(アプリでは、全てのカセットが表示されます)
タップされるためには、3カセット目までで、自社の概要・強みを十分に感じてもらう必要があるということです。
集客アップにつながる、写真組み合わせのコツ
ゼクシィnetのフォトギャラリーは、何枚かの写真を組み合わせて1つのカセットを作る、というスタイルです。
その「組み合わせ」の仕方も、上手い式場と、考えられていない式場とでは、訴求力に雲泥の差がありますので、今日は数多く存在する組み合わせのコツの中の3つをお伝えしたいと思います☝
①バランス
人がいる写真・人がいない写真・人がアップで写っている写真(寄り写真)・人が遠目で写っている写真(引き写真)を、バランス良く組み立てることが重要です。
寄り写真ばかりを組み合わせれば、目が「うるさい」と感じてしまいます。
また、引き写真ばかりを組み合わせれば、視点の定まらない「インパクトのない」印象になります。
②上段と下段の配置
写真の構成のために、様々な枠組みが用意されていますが、基本的に写真群「上段」と「下段」に分かれています。
その「上段」に向いている写真は、「全体像」が分かる引き写真、「下段」に向いている写真は、詳細が分かる「寄り写真」や「小物・アイテム写真」です。
全体像を見せてから詳細を伝えていった方が理解はスムーズだからです♪
③欲張りすぎると何も伝わらない
基本的に1つのカセットで伝えられることは1つだと思って組み立てることをオススメします。
方向性の違った伝えたいポイントを組み合わせると、結局何が言いたいのか分からなかったり、伝えたかったことの力が弱まってしまいます。
具体例で言うと、昼間の明るい自然光が差し込む写真と、夜のロマンチックなキャンドルをコーディネートした写真を同じカセットに組み込んだりすることですね。
撮影すべき写真
大きく分けて3つです。
①モノ写真
昔からある写真で、パンフレットなどにもよく使われているような、会場のスペックを見せるための写真です。
引き写真が多く、モデルがいたとしても装飾品の1つとして置かれている印象の写真です。
②ヒト写真
これも昔からある写真で、人がメインになっているものです。
例えば、式場内の写真スポットでモデルがポージングしているような写真ですね。
③コト写真
これが、ここ何年か必須写真の主流となっていて、結婚式当日どんな風に過ごせるのか、イメージさせるような写真です。
新郎新婦役のモデル以外にも、ご家族役モデルやご友人モデルが登場するものです。
この3つのうち、多くの式場が上手くいっていない写真は③のコト写真です。
昔ながらに、モデルにポージングをさせ、そこを撮影している印象の式場も多く見るのですが、どこか不自然でダサイイメージになるのは、撮影する時点で不自然なことをさせているからです。
“コト”を上手く撮影するためには、モデルたちを動かしながら、そこを撮影してもらう、という方法のほうが、よりナチュラルな写真が撮影できるのでオススメです。
まとめ
“写真知識”については、伝えたいことの1/10程度しか、ここには載せられませんでした。
もっともっとお伝えしたい気持ちもありますが、ただ、そもそもの“マーケティング戦略”を考えられなければ、効果的な写真戦略は考えられず、集客アップにも結び付きずらい、ということが根底にあるため、小手先のテクニック論は本当はそういったことをきちんと伝えられた後のほうが良いのかもしれません。
ただ、ちょっとした工夫をするだけでも、写真の訴求力はだいぶ違ってきますので、もし頷けるポイントがあれば試してみてもらえれば嬉しいです😊