「ご新郎・新婦のウエディングをプランニングすることが仕事だと思っていたのに、いつの間にか“集客”することまで仕事になっていた」
というプランナーさん、沢山いらっしゃることと思います。
そして、その集客方法や膨大に膨れ上がった仕事量に、苦労されているプランナーさんも多いのではないでしょうか😢
今日は、記念すべき“第一号”の記事、ということで、
ここ数年でウエディング業界におこった集客方法の変化、そして今やるべきことについて、まとめて紹介します。
結論からお伝えしますと、
ここ25年でウエディングの集客方法には劇的な変化があり、今やるべきことは、昔とは比べ物にならないくらい、量も難易度も上がっている。
だから、その変化に対応できる「体制造り」が絶対に必要な時代だ。
ということに向けた、根拠が書かれています。
どんなことでも状況を客観的に、正しく認識することが大切で、もし感覚的な上司やスタッフがまわりにいた場合でも、この変化と対策とを具体的に話すことで、状況が一歩前に進みますように。
そんな願いをこめて今日は書こうと思います✏
~1995年
「ブライダルエージェント」(結婚式場相談所)による式場送客が活発な時代でした。
親御様が結婚式場を決めていた時代から、ご新郎・新婦が主体で結婚式場を決める時代となり、右も左も分からないご新郎・新婦に、条件に合わせた式場を紹介し、紹介した式場でおふたりが決定すれば手数料がエージェントに支払われる、というビジネスモデルです。
プランナーさんのご上司世代は、そういったカウンターに足しげく通うことが集客活動だった、という方も多いのではないでしょうか。
1995年~2000年
1995年に、結婚式のノウハウ本としての雑誌「ゼクシィ」が創刊されました。
今までは、カウンターに行かなければ分からなかった情報が、雑誌で見て、比べられるようになったことは、大きな変化です。
そして2000年前後には、大手のゲストハウスさんも次々と業界に参入して、「1日1組の貸切りウエディング」というスタイルが雑誌「ゼクシィ」で多くの人に知られることとなり、それぞれの式場が、自社の立ち位置を意識したプロモーション戦略が必須な時代となりました。
2000年~2010年
インターネット利用者が増え、ネットで式場を探す時代になりました。
式場もホームページをもつことが多くなりましたが、今のようにフェアの申込みまでできるもの、というよりは、式場パンフレットのインターネット版のようなものでした。
そして2000年前後に「ゼクシィnet」「ウエディングパーク」「みんなのウェディング」といった今も続くウエディングメディアが続々とwebサービスを始めます。
式場は、月ごとに掲載料を支払うことで、ウエディングメディアから提供されるweb上の枠組みに情報を入力し、集客する、というスタイルが確立していった時代です。
2010年~2020年
インターネットによる情報収集に拍車をかけた出来事が、スマホの登場です。
手元のスマホを使っていつでも、調べる・比べる・購入する、という時代になりました。
さらにSNSが普及したことで、情報の受け手だった生活者が、情報の発信者となる時代がやってきました。
これまでのように、雑誌「ゼクシィ」のページ数を出せば、もしくはウエディングメディアに情報を入力すれば集客できた時代は終わりを告げ、複雑化するwebマーケティングに多くの式場が戸惑っている時代が、まさに「今」であることは間違いありません。
今やるべきこと
時代が進み、式場が集客のために今やるべきことをまとめると、
①ウエディングメディア対策(雑誌構成・各webサイトの運用やメンテナンス)
②自社メディアのメンテナンス(自社ホームページやメルマガ、ブログなど)
③広告運用(web広告やSNS広告など)
④SNS運用(自社アカウントの運用やユーザーとのコミュニケーション、ユーザー投稿に対する対応など)
と、膨れ上がり、プランナーさんが片手間でできる時代ではない、ということが一目瞭然です。
私は今後も、
プランナーさんが、集客作業を兼務している場合は、少しでも体制造りの必要性を感じ、その体制が作れるように、
専門の担当者がいる場合は、少しでも集客作業の参考になるように、
そして最終的には、ご新郎・新婦に、それぞれの独自性をもった式場の魅力がきちんと伝わり、幸せな結婚式が日本中にあふれるように、
そんな願いをこめて、書いていきたいと思いますので、ご興味のある方は引き続き、他の記事も読んでいただければ嬉しいです。