テレビから一方的に流れるニュース、スマホで自動的に挟み込まれる広告、SNS上で繰り広げられる友人の中でのトピックス。
私たちは今、すさまじい情報量の中で生活しています。
その量を例えて言うなら、世界中の砂浜の砂の数より多い情報が世の中に流れている、とも言われています😲
そんな情報過多の中でも、人は(特に若年層の人々は)、情報接触の多くの時間をソーシャルメディアに割いています。
ウエディング業界でも、Instagramを中心にソーシャルメディアを活用している式場・企業も多いですが、”Instagramを“無料でできる広告の1つ”、あるいは“無料でできる宣伝”だと捉えている式場もまだまだいるように感じます。
それは、多くの投稿が、広告宣伝用の写真で溢れかえり、フェア誘致の文言がキャプションとしてつけられていることを鑑みれば間違いないでしょう。
しかし、もともと個人でInstagramを使っていたプランナーが多かったがゆえ、その延長線上で、特別な指示もなく式場のアカウント運用を任されてしまい、式場がすべきInstagram運用をきちんと学ぶ機会が与えられていなかった方も多かったのではないでしょうか。
今日は、ソーシャルメディアの基本の“キ”から書いてみたいと思います✏
▼目次▼
新郎・新婦世代とソーシャルメディア
1つ前の記事で、今の新郎新婦世代=ゆとり世代の価値観について紹介しました。
記事は▼コチラのリンクから▼
【vol.14】コロナ時代~これからの結婚式・これからの新郎新婦
スマホの普及によって、人とつながりやすく、極端に言えば、24時間人とつながり続けているのが、ゆとり世代です。
「つながり過多」の状態とも言えますね。
だからこそ「人との付き合いは大事だけれど、自分自身を確保できる、“ひとりの時間・空間”も大事にしたい」という自由への欲求は、若者の間でとても高まっています。
その結果
✅つながりたい時だけ
✅広く、浅く、複数の顔で複数のコミュニティに参加
という独自のスタイルで、
「安心」と「自由」の絶妙なバランスを維持しながら生活しているのが、現代の新郎新婦層だと言えるのではないでしょうか。
そのつながりの手段として活用されているのが「ソーシャルメディア」もしくは「SNS」ということですね。
ソーシャルメディアとSNS
ソーシャルメディアとSNS、似たような言葉ではありますが、私はいつも▼のように説明をしています。
大きなソーシャルメディアというくくりの中に、SNSも含まれているということです。
同時に、マスメディアとソーシャルメディアの情報伝播の違いもお分かりいただけると思います。
そしてどうして新郎新婦世代が、このSNSを支持しているのかというと、
1:コミュニケーションツールとして活用(純粋なコミュニケーションから、承認欲求を含むコミュニケーションまで)
2:情報収集
という2つに集約されると思います。
1に関しては、先ほどお伝えした通り、若者が好むコミュニケーションスタイルがSNS上で叶えられるから支持されていると読み取れますが、ここでは2の理由を紐解くほうが重要です。
情報収集と言えば、少し前までは、「ググる」(検索窓に調べたいキーワードを打ち込む)がもっとも有効な手段として広く行われてきましたが、それがいつしか「タグる」(ハッシュタグで探す)という手段での情報収集が好まれるようになりました。
それは、情報洪水の中、情報の信憑性が分かりづらい、という“情報の質”の問題が大きかったからだと思っています。
どの情報が自分にマッチしているのか、信憑性があるのか、を判断するとき、
・いきなり差し込まれる広告よりも、
・好きなショップやブランド・企業の発信する情報のほうが信用性が高く、
・それよりも、好きなタレントや信用するインフルエンサーが発信する情報のほうが、信用に値し、
・さらにそれよりも、同じ価値観をもつ友達や家族など情報のほうが、さらに信用に値する、という価値観が生まれているのです。
普段の自分の情報の取捨選択を振り返ってみても、その感覚はとてもよく分かるような気がします。
類友や同じコミュニティに所属する人は、自分に有益な情報を与えてくれる最高のメディアだと感じます。
一方で、ウエディングで言えば、同じ式場の花嫁さんや、卒花さん、もしくは同じ日程で結婚式を予定している花嫁さんの情報は、同じように信用に値する情報として捉えられる傾向が間違いなくあるでしょう。
SNSの種類
だからこそ、そういったSNS上で情報を発信することは式場にとっても、必要であることは間違いありません。
ただ、何の意図もなく、
・“花嫁”と言えば、プラットフォームは「Instagram」だろう。
・投稿文は「フェアの誘致文」だろう。
・写真は「広告で載せているキラーカットを使うべき」だろう、
と安易に決めるのは危険です⚠⚠⚠
例えば、SNSのプラットフォームにも、ご存知の通り、さまざまな種類があります。
私は、いつも
【拡散↔クローズド】と【リアルでつながる↔興味関心でつながる】を軸に、4大SNSについて紹介しています。概要は下記の通りです。
【拡散性高い&リアルでつながる“Facebook”】
[国内利用者]
2,800万人(40代~50代、男性ユーザー多少多)
[人気の理由]
・知識や理屈が体験価値を向上させるため
年齢層の高いユーザーにマッチ
[特徴]
・実名登録が基本
・リアルな繋がりを元にイベント・グループを形成できる
【拡散性高い&興味関心でつながる“Twitter”】
[国内利用者]
4,500万人(10代~40代)
[人気の理由]
・リアルタイム性・拡散性
・匿名性のゆるいつながり
[特徴]
・情報超フロー型(流れる速度がとても速い)
・文字数制限(140文字)があり、短文
・リイートによる拡散力とスピードが魅力。
【拡散性低い&リアルでつながる“LINE”】
[国内利用者]
8,000万人(全世代で利用)
[人気の理由]
・電話とメールを兼備した機能
・優れたグループ機能・スタンプ
・簡易な友達登録の手段
[特徴]
・メールの代替として活用され、
One to Oneでのやりとりが可能
【拡散性低い&興味関心でつながる“Instagram”】
[国内利用者]
3,300万人
(20代~40代、女性ユーザー多少多)
[人気の理由]
・情報のリアル性、機能の簡易性
・ビジュアルで伝える手軽さ
[特徴]
・投稿にリンクを貼ることができない。
(非拡散型)
・商品のブランディングに強みをもつ
まとめ
4つのSNSをザックリ紹介しました。
ただ、こういったことを知ることは必要ですが、あくまで手段の選択に過ぎません。
一番大切なことは、何のために、誰に、何を発信するのか、ということです。
今一度お伝えしますが、ウエディングにおいてSNSをどう使いこなすかは、とても重要です。
けれども、あまり上手くいっている式場が多かったり、真剣に学ぶ機会を設けない式場が多いのは、「集客に直結しない」と思われているからだと思います。
でも即効性のある「劇薬」(=広告)ばかりを使っていても健康になれますか?
なれないですよね(笑)💦
SNSはいわば「サプリメント」と考えていただくと良いかもしれません。(本当はもっと重要です!!)
大変だけれど、日々のストレッチやトレーニング、食事改善をし、サプリメントも後押しとなり、少しづつ健康になる。
そんなイメージでSNS運用の大切さを感じていただければと思います。
具体的なSNS運用については、また次回お話していきたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。